対流圏とは

大気の構造において最下層にある、地上から高さ約10kmまでの層で、読んで字のごとく活発な対流があります。人間をはじめとする地球上のほとんどの生物が生活しているのがここですね。

対流圏の界面は緯度や季節の温度差によっても多少の差を生じ、赤道で最も高く、北極や南極では低くなります。

温度は上空にいくほど低下していきますが、これは太陽光などで暖められた地表面付近の空気の塊が上昇していく際に断熱膨張(外からの熱を取り込まずに膨張すること)するからです。

外からの供給がないということは自前の熱エネルギーで賄うということですから、使い果たしてしまえば温度は下がるしかありません。

要するに断熱膨張とは、例えるなら孵化したての稚魚がお腹に蓄えている養分をエネルギーとして吸収していくような感じです。

地球上に存在している分子や原子などの総量の約80%はこの対流圏にあり、また、大気に大量の水蒸気が含まれているため、雲の発生や降水といった気象現象もここで発生します。